
カードローンの審査に通りたい…誰もがそう思いますが、まず消費者金融の無担保カードローンが、どのような審査をされているのか知っておく必要があります。
この下の表は一般的なローン審査に用いられる属性です。
ローン審査で用いられる属性とは、その個人の総合能力だと思ってください。その人個人を取りまいてる社会的地位だったり環境など、その人の情報をひっくるめた総合材料です。
審査に有利 | 審査に不利 | 審査の重要度 | |
---|---|---|---|
年収 | 200万円以上 | 200万円以下 | 高 |
勤務先 | 公務員、大企業 | 小規模企業、個人事業会社 | 高 |
雇用形態 | 正社員、公務員 | アルバイト、パート、派遣 | 高 |
年齢 | 30代、40代 | 20代前半、60代以降 | 中 |
勤続年数 | 3年以上 | 1年未満 | 中 |
家族構成 | 既婚者、両親と同居 | 独身、一人暮らし | 低 |
居住内容 | 持ち家(家族所有含む) | 賃貸住宅 | 低 |
他社からの借入 | 0社~1社 | 2社以上 | 高 |
信用履歴 | 過去にクレジットやローンの返済滞納や遅延があるか? | 高 |
この属性には、それぞれの消費者金融ごとに重要度が決められています。その重要度に見合った点数を振り分けておき、その点数によってスコアリングして審査を行います。
例えばこの表には年収~他社借入まで9つの項目があります。重要度が高いものを15点満点、中を10点満点と決めておくなら、申込内容をコンピューターが自動的に点数化します。
その点数(スコア)によって、一時審査の合否が決まったりするという仕組みになっています。
これらの属性をしっかり把握しておくことで、何が重要なのか?を知ることができますよね。そうなれば審査のどこに比重を置いた方が良いのかが見えてきます。
自分が借りることが出来る限度額を知っておく
総量規制という言葉を聞いたことがあるでしょうか?(参考URL:日本貸金業協会)
この総量規制とは、あなたがいくらまでお金を借りることができるのかを定めている法律のことです。
総量規制では、消費者金融などから借りれるお金の限度額は、あなた個人の年収の3分の1までと決められています。
つまり総量規制による、年収別の借入限度額は以下の表のようになります。
年収 | 借入限度額 |
---|---|
100万円 | 約33万円 |
200万円 | 約66万円 |
250万円 | 約83万円 |
300万円 | 約100万円 |
350万円 | 約116万円 |
400万円 | 約132万円 |
500万円 | 約166万円 |
この総量規制の借入限度額を知っておけば、いま自分だどれくらいまで借入できるのかがわかりますよね。
例えばあなたの年収が300万円だったとしましょう。すでにアコムから65万円の借入をしている状態で、プロミスに新規でカードローン商品の審査申込をします。そのとき借入希望額を聞かれますので、50万円と答えてしまうと、アコムの65万円とプラスしたら115万円となり、総量規制で決められている100万円をオーバーしてしまいますので、こうなるとプロミスの審査を通過するのは難しくなります。
そういう場合は、限度額30万円として借入できるんじゃないの?と思うかも知れませんが、その通りです。たしかに限度額の枠を30万円に減らして審査に通る可能性はあります。
しかし、プロミス側として考えてみれば、「この人は50万円必要なんだから、あと20万円を他の消費者金融や闇金から借りるんじゃないのか?そうすると返済も苦しくなり滞納する恐れがある」と考える可能性だってありますよね。
お試し診断で合否のおおまかな確率が分かる
いざ勇気を出してカードローンの申込をしようと思っても「審査に通らなかったりすると恥ずかしい」という思いがありますよね。私も以前、消費者金融のカードローンを利用していた頃は同じような思いだったので良くわかります。
そこで是非活用して頂きたいのが、各消費者金融会社のHPから利用できる「お試し診断」です。
「アコム=3秒診断」「プロミス=お借入診断(3秒診断)」「アイフル=1秒診断」というように、各社それぞれ名称は違いますが、基本的に内容は同じようなものです。
年齢・性別・他社借入状況、雇用形態など、3~4項目を入力するだけで借入が可能か否かをコンピューターが瞬時に判断してくれます。このお試し診断で「融資可能」という結果が表示された場合は、高い確率で審査に通る可能性があるということです。
(※もちろん簡易的な判断なので、正式に申込をして融資不可と判断されることもあります)
キャンペーン期間中は優遇される可能性があるかも
キャンペーン中は審査の基準が低くなる!という話ではありませんが、それに似た現象が期待できます。キャンペーン期間中というのは、社員や支店ごとに割り振られるノルマも当然厳しく設定されます。
そうなるとこれまでギリギリのラインで審査不可とされてきたような属性の人でも、承認可と判断されるケースがあるのです。
実際に私も消費者金融の話ではないのですが、新車を買おうと思い近くの銀行2社と信用金庫1社にローンの申込をしたのですが、見事非承認という結果でした。しかし、たまたまテレビCMで別の銀行がマイカーローンの低金利キャンペーンを実施していることを知り、すぐに融資の相談をしたところ1発で承認がおりました。
これはクレジットカードや消費者金融でも同じだと考えられます。デパートやスーパー、新装開店したガソリンスタンドなどでクレジットカードのキャンペーンをしてたりしますよね。そういうときには審査に通りやすいと言われています。
消費者金融にも同じようなキャンペーンがあります。あまり表面的には知られていませんが、新規客獲得強化キャンペーンなども定期的に行われているようです。ただしこれらの情報はあくまでも社内でのキャンペーンであり、一般のお客さんが知ることは出来ません。
そこで気にして欲しいのが各社消費者金融のHPです。
公式HPには、色々なキャンペーン情報が掲載されています。
例えばアイフルだと2015年6月から女性専用の「SuLaLi」という新商品が登場してますし、プロミスでは2015年11月よりWeb完結も対応可能になっています。このように新商品や新サービスが開始されると同時に社内でも何らかのキャンペーンが設定されている可能性が高いと予測できます。
同時に数社申込をした方が良いと言うのはウソ
消費者金融やカードローンの指南サイトを見ていると、審査を通るコツとして「同時に複数のカードローンに申込をした方が良い」と書いてあるのを見かけますが、これはちょっと疑問です。
そのようなサイトの良い分としては、一度審査に申込をしてしまうと、その事実が信用情報機関に登録されてしまうので、仮に審査で非承認となってしまった場合、次からの審査が不利になると書いてあります。
だから信用情報機関にデータが登録される前に、出来るだけ多くのカードローン商品に申込をした方が審査に通る可能性が高い!ということを言いたいのでしょう。
しかし今はすべのデータがオンラインで一括管理されているのが現状です。残念ながら審査状況や結果はタイムラグなく、すぐに信用情報機関のデータバンクに反映されてしまいます。つまり、同時に3社や5社のカードローン商品に同時に審査申込している事実が審査する側には筒抜けということです。
これは正直あまり心象が良くありませんよね。
この人は3社も5社も同時に申込をして、何をしたいのだろう?総量規制以上のお金を借りようとしているのではないか?など、余計な憶測をさせてしまう結果にも繋がります。
同時に申込をするにしても、2社程度で留めておくのが理想だと思います。
3社以上のカードローン商品を同時に申込するのはNGです。
今、カードローンの審査に通る自信がない方は「審査に通らない人によくある理由と審査に通るコツ」も参考に見てみてください。